雨の中、勝利願ったファンタメ息　初制覇ならず「ああ…」　

＜凱旋門賞・パブリックビューイング＞日本馬が敗れ、肩を落とす競馬ファン

　凱旋門賞に参戦した日本馬３頭を応援しようと東京競馬場（東京都府中市）のパブリックビューイング（ＰＶ）には５日深夜、大勢のファンが詰めかけた。期待の初制覇はならず、レースが終わると、「ああ…」と大きなため息が漏れた。

　台風１８号が関東地方に接近し強い雨が降る中、東京競馬場のＰＶに集まった人は約２３００人に。大型ビジョンに日本馬が登場すると、スタンドから「ファイト」「行け」との歓声や拍手が上がった。入場の際に配られた３頭が描かれた小旗や、持参の日本国旗を振り応援する人もみられたが、レース後は多くの人が足早に帰路についた。

　友人と訪れた東京都杉並区の自営業倉島孝典さん（２８）は「台風が気になったが、（ＰＶに）行かないと後悔すると思った」。悔しそうな表情で「３頭はレース展開にうまく乗れなかった。残念です。来年もまたＰＶに来ます」と話した。