【小倉記念】夏男メイショウナルト 馬なり軽快、本領11秒5!

[ 2014年8月8日 05:30 ]

馬なりでグングン加速、5F65秒2の好時計をマークしたメイショウナルト

 サマー2000シリーズ第3戦「第50回小倉記念」の木曜追い切りが7日、小倉競馬場で行われた。昨年の覇者メイショウナルトはダートコース単走でキビキビ動いて好調をアピール。前走・七夕賞Vの反動もなく、出来は充実。ここも気分良く、集中して走れるかがカギになる。

【小倉記念】

 前日までの雨で脚抜きが良くなった小倉ダートコース。メイショウナルトは水元助手を背に角馬場で体をほぐしてから追い切りがスタートした。ほとんどの滞在馬が前日に追い切りを済ませたこともあって、この時間帯に馬場入りしていたのは1頭だけ。しんと静まり返ったコースに蹄音を響かせ、テンから軽快な行きっぷりでラップを刻んでいく。馬なりでグングン加速して直線へ。最後までゴーサインを送るシーンはなし。それでも走る気持ちを前面に出して5F65秒2、ラスト1F11秒5と抜群のフィニッシュ。最終追い切りに合わせて小倉に入った武田師は好調を確認して安どの笑みを浮かべた。

 「栗東のCWでやった先週の追い切りも良かったけど、けさもいい動きだった。しまい馬なりで、いいフットワーク。ゴールまでしっかり動いていたね」

 準オープン2着から格上挑戦で参戦した昨年のこのレースで重賞初制覇。続くオールカマーでも2着と軌道に乗ったかと思いきや、そこからの4戦は2桁着順の惨敗続き。稽古は絶好の動きでも実戦に直結しない。それが前走・七夕賞で突如、目を覚ましたかのようにガラリ一変V。トレーナーとして38年のキャリアを誇る武田師ですら「この馬は本当に分からない。これまでも気の悪い馬はいたけど、またタイプが違う」と苦笑いする。

 一つハッキリ言えるのは夏場に結果を出している点だ。7~8月は重賞2勝を含めて【4・2・0・1】と勝負強さを発揮。武田師は「冬場は馬が硬くなるから、この時期の方がいい」と好走の要因を分析する。

 先週日曜に小倉に移動してからも元気いっぱい。態勢はキッチリ整っている。「あとは気持ちだけ。この馬はゴールするまで心配だから(笑い)。きょうからまたちゃんと走ってな、と馬にお願いしておこうかな」と取材の場をなごませながらも言葉の端々に意気込みがにじみ出ている。陣営の雰囲気は最高にいい。生粋の夏男が今年も小倉で輝きを放つ。

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2014年8月8日のニュース