バンブーメモリー死す 29歳、老衰 G1・2勝の名スプリンター

[ 2014年8月8日 05:30 ]

89年のマイルチャンピオンシップ。オグリキャップ(左)と壮絶な叩き合いを展開したバンブーメモリー

 89、90年の2年連続「JRA賞最優秀スプリンター(現最優秀短距離馬)」に輝いたバンブーメモリー(父モーニングフローリック、母マドンナバンブー)が7日昼、けい養先の北海道浦河町のバンブー牧場で老衰のため死んだ。29歳だった。現役時39戦8勝。89年安田記念、90年スプリンターズSと2つのG1を制覇した。

 そのG1制覇とともに語り継がれるのは2着に敗れた89年のマイルチャンピオンシップ。オグリキャップを駆る南井克巳騎手と武豊騎手のゴールまで続いた激しい叩き合い。最後は内から差し返したオグリに鼻差惜敗したものの、その走りはファンの脳裏に焼き付けられた。種牡馬としては活躍馬が出ず、05年引退していた。

 ▼武邦彦JRA元調教師(現役時同馬を管理) 掛かり気味に先行する馬だったけど、出遅れていい競馬をしてから脚質転換。安田記念もスプリンターズSも素晴らしい末脚を見せてくれました。悔しかったのはオグリキャップとの鼻差の勝負ですね。わたしの調教師生活で一番の思い出の馬です。

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2014年8月8日のニュース