【エ女王杯】トーセンアルニカ 初コンビの池添「姉より柔らか」

[ 2013年11月7日 06:00 ]

トーセンアルニカの頭をなでる池添

 【G1ドキュメント=6日】栗東から美浦トレセンへ駆けつけてきた池添の声が弾んでいる。初めてコンビを組むトーセンアルニカの追い切り騎乗を終えると、「お姉ちゃんよりも(前肢の)さばきが柔らかいんです」と梅崎に感触を伝えた。

【エ女王杯】

 アルニカの姉といえば自らの手綱で昨年のクイーンSを制したアイムユアーズ。重賞4勝の偉大な姉をしのぐ滑らかな乗り味に池添は顔を紅潮させながらこう続けた。「過去のレース映像も見てみたが、前走は馬なりでラストかわすだけの強い競馬。そんな(映像の)イメージ通りの調教だった」

 1000万を勝ち上がった条件馬の走りではない。坂路でしなやかに前肢を伸ばしながら、1馬身先行したフレックスハート(3歳500万)に迫る。覇気に満ちたストライドで馬なりのまま併入に持ち込んだ。

 この4戦で3勝を挙げた上がり馬。「まだ底を見せていない。今春、連勝(未勝利戦、500万)あたりから馬が変わってきた」と木村師は言う。体質が強化されたことで強い調教にも耐えられるようになった。休養明けの紫苑Sは4着に敗れたが、「あのレースは自分の調整ミス。トップコンディションではなかった」と同師。厩舎開業3年目のG1初挑戦に「ペーペーの調教師だから当たって砕けろですよ」と続けた。

 G1の強豪相手に果たして砕け散るだけだろうか。昨年のこのレースでは1000万を勝ち上がったばかりのピクシープリンセスが重賞初出走で3着。アイムユアーズを上回るしなかやな前肢のさばきが一発逆転の夢を広げる。

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