【天皇賞・秋】恐るべし気分屋ヒットザターゲット これから本格化

[ 2013年10月23日 06:00 ]

 【G1ドキュメント=22日】単勝166・2倍。京都大賞典を11番人気で制し、ファンの度肝を抜いたヒットザターゲット。坂田が清生(きよせ)助手をあらためて祝福すると「人気がなさ過ぎましたね」と苦笑い。「まあ慣れています。この馬は気分屋なところがありますから。機嫌を損ねると宝塚記念(11着)のように走るのをやめてしまうので…」

【天皇賞・秋】

 普段から我の強さを見せるが、デビュー当初に比べれば、だいぶ大人になった。「最初は馬場に行くと急に立ち上がるわ、止まるわで…めげそうになりました」と振り返る。「それでも馬っぷりが良くて…。きょうだいの中でも一番いい」。非凡な能力を感じていたからこそ、辛抱強く付き合ってきた。

 同助手は、準オープンまで出世したエテルノを筆頭に、ジャズロック、ライトガイと、ヒットザターゲットのきょうだいを担当してきた。「この血統は根本的にずるいところがある。特にエテルノはうるさくて、凄く大変でした。でも、そういう馬の方が走るんです」。エテルノの経験が弟にも生きている。

 「エテルノはオープンまでいける馬でした。ようやく真面目になってきたと思ったら脚をケガして…。ヒットザターゲットは、とにかく無事にいってほしい」。エテルノは7歳まで現役生活を続け、なお成長の余地があったという。ならば弟も…。「今5歳ですが、もっと良くなっていきそう。だって、母の父がタマモクロスですから」。ヒットザターゲットの本当の活躍は、これからなのかもしれない。

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2013年10月23日のニュース