【総理大臣杯】池田圧逃V!一昨年SG3勝MVP男が復活

[ 2013年3月21日 06:00 ]

優勝戦の1周目2マークを先頭で回る池田浩二

 ボートレースの今年のSG第1弾「第48回総理大臣杯」は20日、平和島12Rで優勝戦が行われた。1号艇の池田浩二(34=愛知)が逃げ切って快勝、優勝賞金3500万円を獲得するとともに、11年賞金王決定戦以来8回目となるSG制覇を飾った。SG8Vは今垣光太郎と並ぶ現役2位タイ(1位は松井繁の10V)。歴代では5位タイ。総理大臣杯は09年に続く2回目の優勝。平和島SGは11年全日本選手権に続く連覇となった。

 一昨年のMVPが今年のSG初戦で華麗に復活を遂げた。予選1位、準優1着、優勝戦1号艇と王道を突き進んだ池田が、ファイナルでも他を寄せ付けないイン速攻を披露。「1Mを回って今井より少し前にいたので勝ったな」と振り返る圧勝劇で、1年3カ月ぶりにSGタイトルをつかんだ。

 11年は笹川賞、全日本選手権、賞金王決定戦のSG3Vを飾ったが、12年はSG制覇とは無縁。G1でもわずか1Vしか飾れず、賞金王決定戦の出場権も逃してしまった。「一昨年は出来過ぎ。去年の成績が本当の自分のレベル」と話す池田。しかし、今回の優勝で一昨年の自分に追いつく手応えをつかんだ。「この優勝で気持ちに余裕ができたし、少しは2年前の自分に近づけるかも。いいエンジンを引いて、うまくペラをマッチできればSG4つも行けると思う」。長いボートレースの歴史の中で、誰も成し遂げたことがない年間SG4冠の可能性も否定することはなかった。

 これでSG制覇は通算8回目。幾度となく勝利の美酒を味わってきただけに、今後の目標を聞かれても「最近、交流があるのでオートレーサーになりたい」と冗談を口にする余裕さえ見せる。私生活でも、2月に第3子となる長女・新菜(にいな)ちゃんが誕生したばかりだ。「家に帰ったら子供を教育する」と、普段はクールな池田も今回ばかりは表情を緩ませた。「中だるみすることなく次も、その次も優勝を狙う」。公私ともに充実の池田が今年のSGロードをけん引していく。

 ◆池田 浩二(いけだ・こうじ)1978年(昭53)4月3日生まれの34歳。愛知支部所属。97年10月19日登録の81期生。同期は佐々木康幸、深井利寿、村上純、池田浩美、飯山泰、寺田祥ら。通算45V(SG8V、G17Vを含む)。1メートル70、52キロ。血液型O。

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