【フェブラリーS】イジゲン ゲート集中特訓!得意舞台で逆襲だ

[ 2013年2月12日 06:00 ]

入念なゲート練習を積んだイジゲンが砂王を襲名だ

 13年のG1開幕戦「フェブラリーS」(17日、東京)。関東期待の4歳馬イジゲンが、新王者の座を虎視たんたんと狙っている。課題のゲート難克服に向け、中間は入念な練習を積んできた。東京ダート1600メートルは2戦2勝のベスト舞台。異次元の鬼脚がサク裂するか。

【フェブラリーS】

 課題のスタートが決まるのか?はたまた、出遅れてしまうのか?ジャパンCダート15着からの大逆転をもくろむイジゲンの鍵は「ゲート」が握っている。その前走はゲート内で激しく首を上下に振るしぐさを見せ、1馬身の出遅れ。4コーナーで外から進出したが、直線で力なく後退した。

 橋本助手は語った。「前走は負け過ぎの気はするが、スタートの遅れも微妙に影響したと思う。中間、入念にゲート練習を積んでいる。それこそ、一からやり直すつもりで。繰り返し練習することによって、ゲートへの恐怖心を取り除いている」

 日々の調教では多様な形でゲートと向き合う。1月31日の2週前追いは追い切る前に時間をかけてゲート練習。先週6日は追い切り後に駐立とスタートの練習。状況に変化を加えることで、ゲートの存在を日常の一こまにしてしまおうという発想だ。

 「たまたま、ポンと出た(昨年10月の)秋嶺Sにしても、ゲートの中にいるのが怖くて、早く外に出たいから出ただけの話。今回は常歩(なみあし)でソロッと出す段階から、1段ずつ上げている」と同助手は説明。さらに「今までと違った姿を見せられると思う」と力を込めた。

 ゲートさえクリアできれば、G1制覇への視界は開けてくる。東京ダート1600メートルは2戦2勝。昨秋の武蔵野Sでは3馬身の出遅れを克服し、重賞初Vを飾った。同助手は「中間は放牧を挟んだが、太る体質ではなく、仕上がりは何も心配してない。能力は通用すると思う」と前向きに結んだ。初の57キロ。未知の「1分35秒台」への時計の対応。そしてゲート。クリアすべき課題は多いが、イジゲンには全てを打破しうる魅力が充満している。

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