【阪神C】サンカルロ連覇!抜群のコース巧者今年も

[ 2012年12月25日 06:00 ]

阪神Cを制したサンカルロ(左から2頭目)

 関東馬だが、阪神の大ファン。抜群のコース巧者が今年も制した。今年の中央競馬最終日を飾る「阪神C」が24日行われ、昨年の覇者サンカルロが直線、力強く伸びて差し切り勝ち。得意舞台で息を吹き返し、4度目の重賞制覇を飾った。2着に14番人気ガルボが入り、3連単は28万馬券となった。

【レース結果】

 最終週、力のいる馬場。伸びきれない馬が続出する中、サンカルロだけ脚色が違った。馬場のど真ん中をグイグイ伸びる。内で粘るガルボを坂上で捉え、連覇達成のゴール。上がり3Fはメンバー最速の34秒4を計時した。吉田豊は笑顔で振り返った。「阪神1400メートルは一番、力を出せる条件。スタートが良く、道中も折り合いがついた。最後は外に出すのに手間取ったが、出してからはいい脚を使ってくれた」

 まるで昨年のVTRだ。枠も同じ7枠13番。スタート後、スッと内に入れ、馬群の中で勝機を待った。直線、進路を確保するとゴーサインに瞬時に反応。手応え通りにグンと加速して、前を一気にのみ込んだ。これで阪神芝1400メートルは【3121】。このコースでは、水を得た魚のごとく、躍動する。このレースは4年連続参戦、そして連勝。狙い通りのVに大久保洋師の笑顔がはじけた。

 「毎年、ここが最終目標。前走(マイルCS7着)時はどこか物足りなかったが、この中間は良くなっていた。寒い時季がいいのかもしれないし、阪神もそう。いろいろ重なって、相性の良さにつながっていると思う」

 今年も一年の最後を勝利で締めくくり、トレーナーの視線は既に来年へと向いている。始動戦は例年通り、同じ阪神芝1400メートルの阪急杯(2月24日)を予定。「使うレースは限られている。数を使っていないから、(6歳だが)馬はまだ若い。来年、もうひと頑張りしてくれそうだ」。暮れの阪神から春の阪神へ。大きく期待がふくらむ1勝となった。

 ◆サンカルロ 父シンボリクリスエス 母ディーバ(母の父クラフティプロスペクター)牡6歳 美浦・大久保洋厩舎所属 馬主・社台レースホース 生産者・北海道白老町社台コーポレーション白老ファーム 戦績36戦6勝 獲得賞金4億6453万7000円。

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