【朝日杯FS】エーシントップ 圧巻の1番時計51秒2

[ 2012年12月13日 06:00 ]

坂路単走で1番時計51秒2を叩き出したエーシントップ

 これが本当に2歳馬か。エーシントップの坂路4Fは51秒2。この日、栗東坂路を上がった、延べ1026頭(複数登坂あり)の4F1番時計(2位はウエスタンハピネス=51秒3)をマークした。「2歳馬が出す時計じゃない。いやー、凄い」。西園師は人ごとのように驚いてみせた。

 この快時計を単走でマークしたことも凄い。2F目で12秒1と、あっという間にトップスピードに乗る。続く200メートルは馬混みを縫いながら12秒3。ラストもフォームが乱れることなく楽に13秒3を計時。潜在能力の高さを存分に見せつけた。なぜこれほどに動く?との質問に西園師は「身体能力の違いだろう。先週(51秒7)に続き、今週もしっかりとやれた」と胸を張った。

 磨けば光る原石ではなく、最初から宝石だった。米ケンタッキー州のセールで競り落とされた。「初めて見た時から、既に馬体がずばぬけていた」と西園師が語るように、素晴らしい完成度を誇った。

 馬体だけでなく、頭脳も抜群。指揮官は「明らかに競馬を理解している」と言う。心技体そろった若き天才ランナーなのだ。京王杯2歳Sを含め、デビューから無傷の3連勝。浜中は「コントロールが利くし、上手に走ってくれる」と絶大な信頼を寄せる。

 指揮官は「関東に強い馬(コディーノ)がいるね」とニヤリ。浜中は「無敗馬対決ですね」と語った。「無敗を続けるのはこちら」。2人の表情には、そう書いてあった。

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2012年12月13日のニュース