【朝日杯ＦＳ】フラムドグロワール　切れより“しぶとさ”

レッドジョーカー（奥）と併せて追い切るフラムドグロワール

　コディーノの追い切りから１時間半後の午前９時半。同じ藤沢和厩舎のフラムドグロワールも古馬を圧倒した。五十嵐（レースはウィリアムズ）を背にＷコースでレッドジョーカー（４歳５００万）を４馬身追走。内に進路を取ると、馬なりのまま併入に持ち込んだ。４Ｆは６８秒９。

　「いい動きだ。デビュー当時はコロッとした体形だったが、レースを重ねて随分スマートになってきた」と成長に目を細める藤沢和師。「前走（いちょうＳ１着）は正攻法で強い競馬をしている。中山を経験している強みを生かしたい」と続けた。

　母は００年オークス馬シルクプリマドンナ。「競馬を見ると、父（ダイワメジャー）よりも母の特長が出ている。切れ味よりもしぶとさが持ち味」（同師）と言う。昨年のＶジョッキー、ウィリアムズを起用。コディーノよりも先に仕掛けて、しぶとさを生かし切る青写真だ。