“根っからの競馬人”山田師 デビュー11戦目で初V

[ 2012年11月9日 06:00 ]

山田質調教師

 【地方競馬です!!】6日、川崎1Rで1番人気のビューティダイヤが勝ち、山田質調教師(やまだ・すなお、36=川崎)が今年8月のデビューから11戦目で初勝利を挙げた。「順調に調整できていたし、自分たちなりに手応えはあった。大事な1勝です」。師と厩務員2人、管理馬8頭のまだ小さな所帯が大きな一歩を踏み出した。

 大分県出身。祖父、父が中津競馬場で予想紙をつくっていた。脈々と流れる競馬人の血。競馬に携わる仕事を選んだのは自然なことだった。父と同じ道も考えたが、予想より実際に馬に触れる方が面白くなり、高校を卒業後、中津で厩務員に。4年後に勉強のため川崎へ移籍。山崎厩舎、足立厩舎、武井栄厩舎と川崎を代表する厩舎を渡り歩いた。「人に恵まれ、名門厩舎でたくさんのことを学ぶことができた」。山崎厩舎時代に03年クラウンCを制したウインブローなど、馬にも多くを教わってきた。初勝利をプレゼントしてくれたダイヤとは、開業準備中に研修していた美浦で出合った。血に導かれて競馬の世界へ入り、人と馬の縁に導かれここまで来た。

 12月17日からの川崎開催では生粋の厩舎っ子ワイルドダゼー(牡2)がデビュー予定。「人を大事に。馬を大事に」をモットーに一歩ずつ前進あるのみだ。(秋田 麻由子)

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2012年11月9日のニュース