【マイルCS1週前追い】ファイナル 遅れも上昇一途

[ 2012年11月9日 06:00 ]

ファイナルフォーム(右)は、ストロングリターン(左)、リアルインパクト(中)と3頭併せを行った

 「第29回マイルCS」(18日、京都)の1週前追いが8日、美浦、栗東トレセンで行われた。管理馬を3頭送る堀厩舎勢は3歳の上昇馬ファイナルフォーム(牡)がストロングリターン(牡6)、リアルインパクト(牡4)の先輩G1馬2頭と豪華3頭併せ。必死に食らいつき、さらなる上昇をアピールした。

【マイルCS】

 Wコースで堀厩舎勢が豪華3頭併せを敢行した。3歳馬ファイナルフォームがリアルインパクト、ストロングリターンを後ろに従えて先導する。5F65秒8~1F13秒4。直線で外に進路を取ったファイナルは内ストロングに1馬身半、中リアルに1馬身遅れでフィニッシュ。3月にデビューしたばかりで、先輩G1馬2頭に続いた脚力。鞍上の手応えには余力もあり、上昇一途の魅力に満ちている。

 橋本助手は「3頭とも順調にきているのが一番ですね。ファイナルはまだ3歳で若い分、伸びしろは十分ある。前走は少し太いのかなと思ったけど、レースを使うごとに馬も競馬だと分かるようになってきた」と賢い愛馬に目を細めた。

 秋初戦の前走・富士S(2着)は8キロ増の536キロ。これはレース前の美浦での計測より、約15キロ減った体重だったという。美浦~府中の輸送で絞れた形。初の古馬相手でも臆することなく、先に抜け出したクラレントに半馬身差でしぶとく続いた。「増えたのは成長分。ただ美浦にいた時よりも減ったのは、馬が自分で体をつくれるようになったからでしょう。勝ち馬が反応良く伸びた場面で一瞬遅れたのは休み明けの分もある。今度は上積みが見込めるので」。同助手は確実な前進を感じている。

 キャリア6戦で天井知らずの勢いは古馬陣の脅威。仕事人・ルメールとの新コンビ。00年アグネスデジタル以来、12年ぶりの3歳馬Vの期待が膨らんできた。

続きを表示

2012年11月9日のニュース