【桜花賞】浜中エピセ アッと言わす!願い通り内枠2番

[ 2012年4月6日 06:00 ]

<桜花賞>チューリップ賞2着から本番へ向かうエピセアローム

 クラシック第1弾「第72回桜花賞」の出走馬、枠順が5日確定した。絶好枠2番を引き当てたエピセアロームは先週の大阪杯を制した浜中俊騎手(23)が騎乗。勢いに乗る若武者がクラシック初制覇に“色気”を持って挑む。

 桜花賞もゴール前で浜中のガッツポーズが見られる!?先週の大阪杯はコンビを組んだショウナンマイティで大外強襲して快勝。ゴール寸前で思わず右手が上がった。「気持ち良かった。レースVTRを何度も見ましたよ」と話す鞍上は、先週の阪神で6勝の固め打ち。今年、37勝を挙げてリーディング3位、トップの福永に1勝差まで接近。6年目を迎えた23歳は今、乗りに乗っている。

 エピセアロームのデビュー戦から手綱を取ってきた。「デビュー当初からいい馬だなと思っていたし、厩舎の人とも大きいところを狙えると期待を持っていた」。昨年暮れの阪神JF(8着)は2番人気の支持を集めたが、外枠16番から折り合わずに失速。「ずっと外を回らされて全然駄目だった。1200メートルを使った後の休み明けだったし外枠はきつかったね」と振り返る。

 だが、年明けのチューリップ賞で好メンバー相手に2着に入り、鞍上は確かな手応えをつかんだ。「外枠(14番)からで序盤は掛かっていたが、3コーナーから前に馬を置くと折り合った」。直線強襲のハナズゴールには先着されたが、2歳女王ジョワドヴィーヴルには最後まで抜かせなかった。「この馬は折り合い次第。もう少し早い段階で内に入れられれば、もっとはじける。それだけの能力はある」と自信を持って臨む。

 枠順は2番に決定。理想的な内枠をゲットし、流れも向いてきた。ここならスタート直後から前に壁をつくれる。これまで秘められていた能力をフルに発揮できるはずだ。

 鞍上にとって09年菊花賞(スリーロールス)以来のG1制覇が懸かる。「当時はG1の重みを分かってなかったし、そんなに勝てないものなのかと思っていた。枠も状態も良かったし勢いで何とかなるかなと」。その後は、G1を25戦して昨年の桜花賞4着が最高成績。「G1の怖さを知らなかった。あの時とは気持ちも違うね。ここらでG1を勝って、もう一皮むけたい。安心して任せてもらえる騎手になりたい」。鞍上は決意を新たに12年のクラシック開幕戦に挑む。

 ≪TRよりも本番≫チューリップ賞2着馬は最近10年の桜花賞で【3106】。03年スティルインラブ、07年ダイワスカーレット、10年アパパネが勝つなど、チューリップ賞勝ち馬(最近10年で【1206】)を上回る好成績を残している。

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