【女子王座決定戦】田口、史上3人目の連覇!

[ 2012年3月5日 06:00 ]

<女子王座決定戦>大会連覇を達成した田口はウイニングランでガッツポーズ

 史上3人目の連覇だ。G1「第25回女子王座決定戦」(優勝賞金1000万円)が4日、ボートレース多摩川で優勝戦が行われ、1号艇・田口節子(31=岡山)が、インを押し切り鵜飼菜穂子、谷川里江に続く史上3人目の大会連覇を飾った。今年から新設された賞金女王決定戦(大村・12月13~16日)出場に一歩リード。2着には女子王座初優出の細川裕子(30=愛知)が入った。

 「選手をやっていて良かった」。大会連覇のゴール。田口は何度も右手を突き上げて、喜びを表した。

 外枠5人とは別格のレース運びだった。コンマ09のトップSに加え、イン戦とは思えない鋭い舟の向き。「誰もスタートは来ていなかったが、行っちゃえって。1M回った瞬間にやったと思った」。まさに“イケイケ”の田口に誰も近づくことすらできなかった。

 今シリーズはころころと変わる気象条件に全選手が手を焼いていた。田口も例外ではなく、朝の試運転で乗り心地に異常を感じていたが、1日がかりの調整で乗り切った。

 1号艇で迎える優勝戦。課題はメンタル面だけに絞られたが「準優は吐きそうなくらい緊張したが、1着でクリアできたので自信を持って行けた」と振り返る。「7年前に果たせなかったことを克服して、ひと回り大きくなれた」。05年の大村大会も1号艇で優勝戦に臨んだが、日高にまくられ3着。その借りは連覇というおまけ付きできっちり返した。

 既に総理杯の権利は持っているが、この優勝でさらにSG出場の機会は増えるはず。今年から新設された年末の賞金女王決定戦がはっきりと見えてきた。「連覇で自信がついた。これから私はどうなっていくのでしょう」。期待に胸を膨らませ“節子祭り”が開幕する。

 ≪優勝戦VTR≫進入はS展示が123・456で、本番は123・546。田口がインからトップSで万全の逃げ切り勝ち。5コースの細川は池田、横西、日高をまとめてまくり切り、最内差しから小回りに出る向井を2M、2周1Mと全速連発で振り切り2着。

 ◆田口 節子(たぐち・せつこ)1981年(昭56)1月14日生まれの31歳。岡山支部所属。99年10月21日登録の“銀河系軍団”85期生。同期は湯川浩司、井口佳典、田村隆信ら。03年11月びわこ女子リーグで初優勝。通算35V。1メートル62、47キロ。血液型AB。

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