【中日新聞杯】“中京は松山”ギアで重賞初V!

[ 2012年3月5日 06:00 ]

<中日新聞杯>スマートギアの鞍上・松山は、ゴール板手前から勝利を確信し、No・1ポーズ

 新装オープンした中京で行われた初の重賞レース「中日新聞杯」はスマートギアが優勝、手綱を取った松山弘平(22)ともども重賞初制覇となった。

 デビュー4年目、1日に22歳の誕生日を迎えたばかりの松山が、スマートギアを駆って待ちに待った重賞初制覇だ。「乗せてくださった関係者に感謝します。やっぱり重賞はちょっと違う。本当にうれしい」。手綱さばきは完璧だった。スタートを決めると道中は中団より前のポジション。折り合いをしっかり付けると、4角手前で早くも進出開始だ。そして直線、新名物の直線の急坂に差しかかっても愛馬の脚色は衰えない。ラスト1Fで先頭に立つとそのまま押し切り、右手で小さくガッツポーズ。

 「芝の状態がいいし、直線の坂を上がってからは、どの馬も脚色が一緒になるレースが多かった。前々で競馬をしようという気持ちはあった」。前日に新装オープンしたばかりの中京競馬場。記念すべき土曜1Rを制するなど、芝ダート問わず、真っ先に馬場の傾向をつかんだ。土曜日の早朝にはコースを1周歩いて馬場状態をチェックするなど、日々の努力を怠らない。土日合わせて“中京リーディング”の4勝はもちろん、24鞍中23鞍に騎乗したことが、関係者の信頼を得ている証だ。

 「コースが広くなったし、乗りやすい競馬場だなと思う。好調の理由は特にないけどね」。照れ笑いを浮かべた表情に、どことなくあどけなさも残る。中京を足掛かりに、2012年を飛躍の年にしてみせる。

 ◆スマートギア 父マーベラスサンデー 母スケアヘッドライン(母の父パドスール) 牡7歳 栗東・佐山厩舎所属 馬主・大川徹氏 生産者・北海道新冠町大栄牧場 戦績33戦5勝 総獲得賞金2億5125万8000円。

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