馬留学レポート第2回「日本との危機感の違い」

[ 2012年3月5日 06:00 ]

 学校2日目、今回は引き綱に続きどれだけ馬を扱うことが危険なことなのかをお勉強しました。こちらの授業では、耳にたこが出来るほど危険性についてのお話を聞きます。

 馬に乗ることがどれくらい危険か、みなさんはご存知ですか?
どれぐらい危険かといいますと、馬に乗っているほうがバイクに乗るよりも50倍危険なんです。より身近な乗り物と比較して考えてみると、どれほど馬に乗るのが危険なのか痛いほど実感します。

 馬を扱うことにもいつも危険が伴います。どういうことをすると馬が蹴ったり暴れたりするのか、その映像を授業内で見るのですが、その中の一つの映像で、先生や生徒みんなが「こんなことするなんて、なんてチャレンジャーなんだ」「考えられないね」と言っていた映像がありました。

 それは馬運車に馬がなかなか乗らず、人が馬のお尻を真後ろから押している映像。それでも動こうとしない馬に今度は背中でお尻を押している映像でした。

 ん?待てよ。この行動、日本で何度か見かけたぞ?と思い出した私。そして次の映像は引き綱を手に巻いて歩いている映像で、その後にハプニングがあるのですが、
ハプニングが起こる前に、先生はその映像を見て、「手に引き綱を巻くってどんな神経をしているんだろう」と呆れていました。それがどれだけ怖いことなのかを十分教えさせられます。

 日本では今でも手に引き綱をぐるぐる巻いていたり、肩に掛けている方もいますが、それをこちらの先生が見たら、一体なんて言うのでしょう。

 馬と人との距離が近いここオーストラリア。身近な存在だからこそ馬の危険性をより知っているのだと思います。日本とオーストラリアの危機感の違いを感じさせられた授業でした。(馬バカのウマドル 桜井聖良)

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2012年3月5日のニュース