【10大ニュース】2位 ヴィクト「ドバイ」制覇

[ 2011年12月31日 06:00 ]

日本馬初のドバイワールドCを制したヴィクトワールピサ(手前)。奥は2着トランセンド

 震災から2週間後の3月26日、ドバイで日本馬が快挙を達成した。メイダン競馬場で行われた世界最高の賞金総額1000万ドル(当時約8億1000万円、1着賞金600万ドル)のドバイワールドC(オールウエザー2000メートル)で、道中最後方から一気にまくったヴィクトワールピサが、ラスト200メートルで先頭に立って押し切った。2着にもトランセンドが逃げ粘って、日本馬ワンツー・フィニッシュの快挙。96年以降、日本馬は延べ21頭が参戦しているが、16年越しの悲願を見事達成した。

 ゴール後に派手なガッツポーズを決めた鞍上のM・デムーロは「信じられない。直線が凄く長く感じた。日本を愛してます」。そう言うと、勝負服の右袖に着けられた喪章にそっと手をやった。震災で沈んでいた日本国中を大きく勇気づける快走だった。

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2011年12月31日のニュース