タナパク 武者修行の成果見せる!!8カ月間仏遠征

[ 2011年12月31日 06:00 ]

田中博のヘルメットには日の丸とフランスの国旗ががっちりと握手

 8カ月間のフランス遠征から帰国した田中博康騎手(26)が30日、美浦トレセンに姿を見せた。29日に帰国したばかりだが、早くも5頭の調教に騎乗。意欲的な姿勢とともに決意を新たにして12年を迎える。

 異国の地の競馬に触れて競馬に対する考え方が変わった。「日本は恵まれた環境だなと思った。向こうの調整ルームは、小屋みたいなところでみんな泥臭い生活をしている。どん底を見てから、はい上がっていた。ギュイヨンも毎日朝に調教に乗ってから競馬に来ていたよ。厳しい環境だけど、みんな楽しく乗っていたし競馬に対する意識が全然違った」と振り返る。

 海外での武者修行は、若武者を大きく成長させた。「タフになって弱気な面はなくなった。向こうでは日本の競馬もチェックしていたし、とにかく競馬漬けの毎日だった。今回の遠征でコネクションは作れたし、短期間でもまた行きたい」

 1月8日の中山メーン・ジャニュアリーSでは、アースサウンドとコンビを組むことが既に決定。「ここ2戦は結果が出ていないけど力のある馬だし楽しみ」と意気込む。12年はひと皮向けた“タナパク”の手綱さばきに注目だ。

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2011年12月31日のニュース