【10大ニュース】1位 東日本大震災で開催中止

[ 2011年12月31日 06:00 ]

震災で天井が落ちた福島競馬場観覧席(JRA広報部報道室提供)

 恒例のスポニチ選定「11年中央競馬10大ニュース」をお届けする。3月11日の東日本大震災の影響で通常の開催が不可能となり、日程変更が続いたが、日本馬によるドバイワールドC制覇、3冠馬の誕生など明るい話題も。激動の1年をあらためて振り返る。

 3月11日に発生した東日本大震災は競馬界にも大きな影響を及ぼした。翌12、13日に予定していた中山、阪神、小倉競馬は全て中止。阪神、小倉は翌週再開したが、関東圏は電力不足による計画停電や交通網の乱れ、原発事故への不安など、JRAは開催できる状況ではないと判断。東日本での競馬再開は、4月23日の東京、新潟まで待たなければならなかった。また、JRAは3月19~27日の開催を「被災地支援競馬」に。レース後、騎手による募金活動や競走馬ゼッケンのチャリティー販売などを行った。

 皐月賞は例年より1週間遅れの4月24日、88年以来23年ぶりに東京で開催された。福島競馬場はスタンドの天井落下など被害が大きく、1年間を通して中止に。夏の「第2回福島」は中山競馬場で代替開催された。夏競馬が中山で行われるのは、新潟競馬場が改修工事中だった00年以来、11年ぶりのことだった。9月2日から復旧工事に着工。12年は例年通り4月に第1回福島競馬の開催が予定されている。例年盛岡競馬場で行われている交流G1南部杯は、JRA主催の被災地支援競走として東京で開催された。

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2011年12月31日のニュース