【関屋記念】“極上”スペシャルハートにクギ付け

坂路で追い切るスペシャルハート

　【東西ドキュメント・３日＝美浦】関屋記念に出走するスペシャルハートが開門直後の坂路で９番目に登場。モニターを見ていた寺下はその動きにクギ付けになった。単走でしまい仕掛けられると、ラスト２Ｆは１１秒８、１１秒９と極上の切れ味を発揮（全体時計は４Ｆ５１秒２）。すぐさま勢司師の元へ向かった。

　「いつも通り、しまい重点の調整。ラストは１１秒台で来てるし順調だね」と好感触。１年前の新潟では５００万条件のダート戦を走っていた。その後、芝路線に転向して４戦２勝。「芝スタートのダート戦でもいいスピードを見せていたし、走り方は芝向きだと思っていた。以前は全体的に弱いところがあったが体が丈夫になって対応できるようになった」と手応えを明かす。「ここまで能力だけで来たわけじゃない。一歩一歩はい上がってきたんだ。よくここまで成長してくれたね」。指揮官の熱い思いに圧倒された寺下は本命候補に加えた。