“新星”キューティ広がる可能性 秋以降も期待

[ 2011年7月1日 06:00 ]

地方競馬です!!

 帝王賞(6月29日)は歴戦の古馬スマートファルコンが圧倒的なパフォーマンスを披露した。一方、直前の新設3歳重賞・優駿スプリントでは新星が豊かな将来性をアピール。クロフネ産駒の芦毛大型牝馬(当日544キロ)ミヤサンキューティだ。管理する鈴木啓之師(45)は開業3年余りでの重賞初制覇。前開催の東京ダービーではクラーベセクレタ(船橋・川島正)が、アポロピンク以来20年ぶりの牝馬V。そのアポロに騎乗していたのが鈴木啓師。脈々と流れる競馬の不思議な巡り合わせか…。

 師は早くからキューティに大きな期待を寄せていた。調教は全て自分で乗った。だが昨年暮れのデビューまでは長い道のりとなった。仕上がりが進むと何かしら不安が生じる。その繰り返し。「厩舎に来てから半年かかった。苦労しましたよ」と小さく笑う。うれしさもひとしおだった。

 スタッフ一丸で仕上げ、レースでは完全に真島大輔(27)に任せた。「指示は何も出していない。自分も乗り役をやっていたからね。その方がいいと…」。一戦一戦、真島が“競馬”を教え込んだ。そして6戦4勝での重賞V。これまで1200メートル主体だが、真島は長めの距離への手応えも感じている。広がる可能性。夏は放牧休養でパワーアップを図る。今後の路線は未定。秋以降が楽しみだ。(池田 裕文)

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2011年7月1日のニュース