福島競馬場 芝コース張り替え作業始まる

[ 2011年7月1日 17:20 ]

 東日本大震災で被災し、年内のレース開催中止が決まった福島競馬場(福島市)で1日、芝コースの張り替え作業が始まった。放射線量の低減が目的。コースの管理担当者は「早く施設も復旧させて、来年の開催に間に合わせたい」と話した。

 作業前の放射線量測定では、芝コースが約1・8マイクロシーベルト。1周1600メートルの芝コース(幅約27メートル)のうち、馬の走路となる内側10メートル、約1万6千平方メートルを張り替える予定。この日は、朝から重機を使って芝を剥ぎ取る作業を始めた。7月中には新しい芝に張り替える予定で、その後、ダートコースの砂を入れ替える。

 福島競馬場は震災でスタンドの天井が崩落、馬券の計算機器が故障した。日本中央競馬会(JRA)は6月29日に年内全レースの中止を決定した。予定していたレースは中山競馬場(千葉県船橋市)などで開催する。

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2011年7月1日のニュース