【ラジオNIKKEI賞】“キッツ後継”ラクリマ重賞V王手!

[ 2011年7月1日 06:00 ]

<ラジオNIKKEI賞>単走で追い切るマイネルラクリマ

 3歳限定の「ラジオNIKKEI賞」の木曜追いが30日、美浦トレセンで行われ、マイネルラクリマがWコースで力強いフットワークを披露。主戦・松岡がその素質にほれ込む逸材が重賞初制覇へ王手をかけた。

 マイネルラクリマはWコースを単走で長めからゆったりと流した。直線は外ラチ沿いへ。終始馬なりのままだったが、グイッと沈み込むフォームで力強く伸び、ラスト1Fは12秒5をマーク。26日にWコースでいっぱいに追われており、最終追いは闘志を内に秘める形で、本番へつなげた。

 上原師は「先週、日曜とやっているし、さらっとやる感じ。しまいは気持ち良さそうに12秒台をマークしていたが、無理していないからね。いい感じだったよ」と好感触だった。

 最大目標のダービーは惜しくも次点で出走はかなわなかったが、前走の白百合Sで、そのうっ憤を晴らした。初めての道悪馬場を全く苦にせず力強く抜け出してV。「ダービーには出られなかったけど、賞金加算できたのは良かった。いい結果を残して秋につなげたいね」と師は意気込む。

 手綱を取る松岡の評価も高い。「父(チーフベアハート)が同じだからなのか、マイネルキッツと雰囲気は似ている。普通の馬とは全然違うんだ。貫禄があるし、古馬になってまだまだ良くなってきそう」

 初めてコンビを組んだダリア賞3着から約1年。鞍上は「2歳の頃と比べて、筋力を持て余すことなく使えるようになってきた。その辺はセンスを感じる。ここに来てさらに良くなっている」と成長を口にした。

 中山コースにも鞍上はプラス思考だ。「反応良く伸びるし先行させてもしっかり粘れるタイプ。自在性はあるから、コースもばっちり合うと思う。ハンデ(56キロ)も恵まれたと思っている」と自信たっぷり。

 最後に「前走はマイネルキッツ(目黒記念)に乗っていて乗りに行けなかった。それだけに今回は勝ちたい。秋にはこの馬で菊花賞を狙いたいしね」と力強く締めくくった。マイネル軍団のエースが、惜敗続きの重賞にピリオドを打つ構えだ。

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2011年7月1日のニュース