【笹川賞】「スタートに集中」浜野谷1号艇の呪縛解く

[ 2011年5月27日 06:00 ]

 気合のスタートで予選突破を決める。ここまで4戦未勝利の浜野谷憲吾(37=東京)は3日目終了時点で得点率15位。準優進出のボーダーを6・00と推定すると、4日目は1、6着条件の勝負駆けとなる。さらに、その2走は過去に浜野谷が何度もスタートミスをしてきた2号艇と1号艇。スリット通過のタイミングが問われる1日となるが、極限まで集中力を高めて乗り切る構えだ。

 東のエースが鬼門の枠番で勝負駆けに挑む。初日ドリーム戦6着の浜野谷は徐々に調子を上げているものの、いまだ白星なし。得点率15位に甘んじている。それでも3日目10Rの2着で足には手応えをつかんだ様子だ。「出足系統はいい。ペラ調整でやっと良くなった。直線は普通だけど乗り心地も悪くない」。予選最終日を前にして、ようやく調整に正解を出した。

 4日目は3R2号艇、11R1号艇と2走とも好枠で臨む。一見すると(1)(6)条件は楽にクリアできそうだ。しかし、浜野谷は昨年の賞金王決定戦ファイナル(1号艇で6着)など、内寄りのコースで何度もスタート遅れの失態を演じている。自身も分かっているだけに、「とにかくスタートに集中していく」と表情を引き締めた。こん身のS攻勢で準優切符をつかむ構えだ。

 3日目を終え、得点率トップには5戦3勝の池田が立った。日を追うごとに動きが良くなっており、仕上がりは申し分なし。さらに残る予選1走は12R1号艇と絶好枠。得点率1位の座は揺るぎそうにない。他の得点上位陣では山崎、横西夫妻と瓜生の気配が目立つ。赤岩、吉田、坪井も中堅以上は間違いない。

 ボーダー近辺では中野と日高の伸びが力強い。3日目連勝の原田も上積みに成功しており、回り足は良さそうだ。現在21位タイの魚谷香と石野も足負けすることはなく、逆転進出も十分に狙える。対照的に松井、木村、重成、井口らは中堅の域を出ない。

続きを表示

2011年5月27日のニュース