苦難の地元へ“第2のメイセイオペラ”輩出誓う

[ 2011年5月27日 06:00 ]

岩手競馬騎手のズボンには「がんばろう東北 心をひとつに 岩手競馬」の文字が(岩手県競馬組合提供)

地方競馬です!!

 東日本大震災の影響で今月14日、ようやく開幕を迎えた岩手競馬。3週目の30日は盛岡で今季最初の重賞で、岩手版桜花賞ともいえる全国交流「第11回留守杯日高賞」が実施される。

 そんな中、翌31日には岩手ジョッキーズが釜石市内でボランティア活動を行う。19人が数チームに分かれ、被災した家々で片付けの手助け。閉鎖を余儀なくされた釜石場外や水沢競馬場など競馬施設も大きなダメージを受けた。開催ができない大きな不安を抱えながらも、ゴールデンウイークには大船渡や釜石でポニーとともに子供たちを元気づけるイベントを実行した。そして競馬が再開した今、形を変えて地元に貢献する。

 状況によってボランティア活動の内容も変わってくるが「できることを今後も続けていきたい」と岩手県調騎会騎手部会の菅原勲会長(47)。開幕前、全国のファンからは、いろいろな支援や応援のメッセージをもらったという。「始まった今、やるべきことは岩手の競馬を盛り上げること。こういう時だからこそ皆がもっと努力してメイセイオペラのような馬をまた岩手から送り出さなければ…。それが恩返しにもなると思うし、競馬を通じて頑張っている姿を見せて東北の人たちを元気づけることができれば」。穏やか口調の中にも、強い意志が感じられた。(池田 裕文)

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2011年5月27日のニュース