【日本ダービー】目覚めた後藤36年ぶり偉業も!?

[ 2011年5月27日 06:00 ]

<日本ダービー>ベルシャザールで初制覇に挑む後藤騎手

 【G1ドキュメント・26日】ダービー組の追い切りは水曜に終了。1番の注目を集めたのはオークス(エリンコート)でクラシック初Vを飾った後藤だ。ベルシャザールの最終追いに乗り、前夜に栗東からトンボ返り。調教の合間も関係者から祝福攻め。一段落ついたのは開門から約3時間半がたった午前9時半だった。小田も慌てて輪に加わる。

 「ただならぬオーラを感じましたよ。今まで乗ったことがないタイプ。背中の乗り味もいい。気持ちの出し方を分かっていないような面はあるけど、能力は間違いなく高い。今までのように、先行しか駄目という感じはしなかった」とベルシャザールを評価する。

 1度の調教で把握するあたりが熟練期の腕達者たる証。昨年は初コンビの5番人気ローズキングダムで首差2着。大きな転機となった。「今までダービーはG1の1つぐらいに思っていたけど。昨年に突然、自分の前にぶら下がって。それまでダービーといっても真実味がなかったが本気で勝ちたいと思える目標になった。昨年は翌週の安田記念(ショウワモダン)をすぐに勝てた。今年もダービーのチャンスをいただいた。あの敗戦はプラスに働いているんだと思う」

 同一年のオークス→ダービー連覇は75年菅原泰夫以来、36年ぶり5人目。「昨年のローズは32秒台(3F32秒9)の脚で上がっても勝てなかった。あり得ない力を発揮する。それがダービーなんだと思う。自分のレースを自然体でできれば。春が終わった時、またすがすがしい気分で次の季節を迎えたい」と目を輝かせて後藤は結んだ。皐月賞11着後だが、小田は侮れないと思った。

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2011年5月27日のニュース