【フェブラリーS】クラストゥスもうひと暴れだ!

[ 2011年2月17日 06:00 ]

 【G1ドキュメント・美浦=16日】美浦トレセン関係者の間で「坂路下」と呼ばれるエリア。坂路調教に向かう馬が輪乗りを行う馬場と、その脇に助手や厩務員の控室となる小さな建物がある。藤沢和師はここで調教の指示を出し、建物内のモニターで管理馬の動きを確認する。マチカネニホンバレが追い切るタイミングで、浜田も坂路下へ移動。追い切りを終え、引き揚げてきた愛馬を迎えたトレーナーに取材をお願いすると「ちょっと待って。アントニーを連れてくるから。ジョッキーに聞いた方がいいだろう」と手綱を取っていたクラストゥスの元へ駆け寄った。

 促された鞍上は笑顔で好感触を口にした。「調教なので最小限のエネルギーで走っているが、反応が凄く良かった。調子は良さそうだね。乗り難しさも感じないし、存在感があるというか、いいオーラを出している馬だね」。今回が初騎乗だが「行こうとしなければ行かない感じがある。レースでは馬にやる気を出させることが必要」としっかり特性もつかんでいる。

 クラストゥスは1月のフェアリーSを制しJRA重賞初V。日本のファンにも名前が浸透してきた。「日本での騎乗は自分の中でも実りあるもの。特に藤沢先生は乗り方を任せてくれるので、やりがいもある」。短期免許での滞在は今月限り。「集大成としてムッシュ藤沢の馬でG1を勝ちたいね」と意気込む。好物は「チャーシュー麺と日本酒」。すっかり日本通となった鞍上が、帰国前にG1舞台でもうひと暴れか。

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2011年2月17日のニュース