【東京新聞杯】フロート休み明け初戦から全開!

[ 2011年2月2日 06:00 ]

マイル重賞連勝を期すファイアーフロート

 今週の東京はマイルG1を見据える強豪古馬が集結した「第61回東京新聞杯」がメーン。注目は昨年9月の京成杯AHで重賞初制覇を飾ったファイアーフロートだ。休養明けを苦にしない“鉄砲の鬼”で競り合った時の根性もピカイチ。自慢の先行力を生かして始動戦Vなら、安田記念(6月5日、東京)の有力候補に一躍浮上だ。

 その気性を知れば、休養明けだとしても不気味な存在だ。昨秋の京成杯AHで重賞初Vを飾ったファイアーフロートは予定した昨秋の富士Sを見送り、放牧で充電を図った。そして未勝利、500万を勝った思い出の“東京マイル”を始動戦に定めた。1月27日の1週前追いではポリトラックで5F63秒9の好時計。着々と態勢は整いつつある。

 小笠師は理路整然に切り出した。「まだ弱い面があって、新潟→中山で勝った後は無理せず休ませた。余裕のあった体は先週ビシッとやったことで、だいぶ締まってきた。それに、精神面では大人になってきた。気性的には叩いて良くなるというより、いきなり力を出すタイプなので」

 指揮官の言葉通り、競馬場に行けば戦闘モード。昨夏新潟の長岡Sは約7カ月ぶりのブランクを克服。前半3F33秒7の猛ダッシュで逃げ切った。続く京成杯AHは2番手に控えて初タイトル。2戦とも鼻差の死闘をしのぎ切った。コンビを組む津村は「京成杯AHで負かしたキョウエイストームが中山金杯(2着)でも頑張ったし、この馬も力が相当あると思う。鼻差で続けて勝ったようにしぶといし、マイル戦はベスト。それにテンションが高い面があるので、久々もいいと思う」と昨秋以来の対面を心待ちにしている。

 さらなる飛躍が期待される11年。津村は「シルポートが行くんでしょうか?スタートが速いので前での競馬になりそうだけど、前走では2番手からの競馬もできたし、馬の後ろに入れてみたい。当日のテンションが高すぎなければ楽しみ」と前向き。小笠師も「最終追いで態勢はほぼ整う。今年楽しみにしている馬だし、結果を出せれば」と力を込める。G1級が集結したここで重賞連勝を決めれば古馬マイル戦線の主役に浮上する。

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2011年2月2日のニュース