【スプリンターズS】ウルトラファンタジー“秒殺調教”

[ 2010年9月29日 06:00 ]

<スプリンターズS>水の浮いたダートコースでキャンターを行う香港馬ウルトラファンタジー

 香港馬ウルトラファンタジーが“秒殺調教”で体調の良さをアピールだ。前夜からの豪雨で競馬学校のダートは水浸し。それでも、関係者には「速いキャンターはやらないが、速めのギャロップを予定」と伝えられていた。レースと同じ右回りで水をバシャバシャはね上げ、16秒3~16秒1~16秒7~14秒8~13秒9を刻んだ。日本流で言えば“時計”を出して1周すると即退場。この間、わずか6分。実戦同様の速攻で引き揚げた。タム助手は「変わらず順調。強めに負荷をかけたがいい感じで走っていた」と好感触だ。

 先週23日、香港から到着した際は体重が7キロ落ちたがすぐ日本の環境に順応。「カイバも食べているし、馬の目を見ても体調がどんどんアップしている」と同助手は手応えを得ている。
 オーストラリアから香港へ渡り、通算47戦8勝。香港最強スプリンターのセイクリッドキングダムと同じイウ厩舎所属。今春高松宮記念に一緒に出走予定もあったが、キングダムの体調不良で2頭とも断念した経緯がある。早くから視野にあった来日だ。今年は1、2、4、14、1、14着と出入りが激しいが、5月スプリントC(香港G2)ではハナを奪い、グリーンバーディーを完封。すんなり先行するとしぶとい。
 きょう29日、中山競馬場へ移動。「1日に追い切る」(同助手)とさらなる負荷をかけ、仕上げに抜かりはない。同じ香港馬グリーンバーディーの陰に隠れて前評判は高くないが、不気味なムードが漂う。

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2010年9月29日のニュース