【船橋】4713勝の勝負師「40年間ありがとう」

[ 2010年6月10日 06:00 ]

引退セレモニーで笑顔を見せる桑島元騎手

 5月28日の浦和競馬を最後にムチを置いた名手、桑島孝春元騎手(55)の引退セレモニーが9日、40年間所属した船橋競馬場で行われた。前人未到の4万回騎乗を達成し史上4位の4713勝を挙げた勝負師が、あらためて笑顔で別れを告げた。

 7R後、ウイナーズサークルでの引退式には、紺のスーツ姿で登場。「調教やレースで体力に限界を感じ、ムチと青い勝負服を置くことを決意しました。40年間本当にありがとうございました」と感謝のあいさつ。現役関係者はもちろん、師匠の高松弘之元調教師、長男で競艇選手の和宏らが続々と花束を贈呈。最後に友子夫人が「つらいこともあったけど、ありがとうございました。ゆっくり休んで体を癒やしてください」と声を詰まらせた。
 引退式前には北海道へ温泉旅行に行ってきたという桑島元騎手は「しばらくは孫の面倒を見ながら、温泉旅行でもして今後のことを考えます」。最終レース後にファンが見守るパドックで「騎手会お別れ会」。最後の勝負服姿で登場し、夕暮れの空の下、胴上げで宙を舞った。

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2010年6月10日のニュース