【ダービー】キングダム「言葉にならない…」

[ 2010年5月31日 06:00 ]

2着でレースを終えた後藤浩輝騎手と橋口弘次郎調教師(左)は検量室に引き揚げる

 無念の銀メダル。残り1F、外に持ち出したローズキングダムの勢いがいい。しかし、内から必死に脚を伸ばすエイシンフラッシュの体がグイッと前に出たところが無念のゴール。その差はわずか首だ。

 「言葉にならない…」
 検量室でビデオを何度も見直した初コンビの後藤は、ストレートに心情を吐露。そして、2歳王者の名に恥じない力走を素直に称えた。「今回の状況でこれだけのパフォーマンス。この結果は素晴らしいし馬を褒めてあげたい。最後は差されないと思うほどの躍動感があったけど…。勝った馬が強かった」
 今年に入ってスプリングS3着、皐月賞4着と低空飛行を続けていた。そして、週初めにザ石のアクシデント。しかし、さすがはG1馬だ。大勢の報道陣に囲まれた橋口師は「悔しいけど納得です。この中間を考えると参加できただけでも良しとしないと…。よく走った。楽しみは来年に取っておきます。(今夏以降にデビューする)ハーツクライの子でダービーに来ますよ!!」と再度の挑戦を誓った。今後は北海道・ノーザンファームに放牧、菊花賞戦線に備える。代打騎乗に応えた後藤は「いい形で(主戦の)小牧さんに報告できる」と笑顔で結んだ。

続きを表示

2010年5月31日のニュース