史上初!福島競馬場4月に雪でレース中止

[ 2010年4月18日 06:00 ]

白く雪化粧した福島競馬場

 17日未明から関東、東北地方に降った雪のため、1回福島3日目は同日午前8時に中止が決定した。福島競馬が雪の影響で中止となったのはJRA史上初。代替競馬は、19日、出馬投票をやり直さずに施行する。降雪によるレース中止は08年2月10日の東京競馬以来だが、4月の降雪中止もJRA史上初となった。

 季節外れの雪は午前1時すぎから降り始め、午前6時の時点で5センチ降り積もった。JRAは5時15分、7時半と対策会議を開き、7時からは約300人を動員して芝コースの除雪、ダートコースのハロー(馬場整備)掛けを行ったが、雪は降りやまないと判断して午前8時、開催中止を決定した。レースは中止となったが中山、阪神競馬の場外発売は行われ、5184人が「パークウインズ」を楽しんだ。午前9時には積雪量10センチに達したが、昼すぎに雪はやんだ。
 過去に福島競馬が開催中止となった例としては72年4月に4日間あったが、これは厩務員ストライキによるもの。本来、JRAは雪が降る季節に福島競馬を設定しておらず、それだけ今回の雪が季節外れであったと言える。雪による開催中止では98年3月1日の中山競馬が最も遅い時期のものだった(雪による途中中止例としては86年3月23日の中山競馬=8R以降中止=がある)。4月17日の降雪中止は、まさに異例で「福島が、まさか雪で中止になるとは」とJRA職員も首をかしげていた。

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2010年4月18日のニュース