【皐月賞】(13)ヴィクトワールピサ

[ 2010年4月18日 06:00 ]

 前哨戦の弥生賞を制し4連勝中。前日売りで1番人気に支持されているヴィクトワールピサは午前11時56分、中山競馬場に到着。弥生賞と同じくエイシンアポロンの隣の馬房に収まった。「輸送は全然大丈夫。カイバもよく食べている」と滝川助手。第一関門をクリアし、まずはひと安心だ。

 早朝にかけて降った雪交じりの雨も歓迎だ。「中山はずっと馬場が硬い感じだったので、雪で軟らかくなるのはいいかもしれない」。重馬場の前走を快勝しており、道悪は克服済み。ライバル勢が苦にするようなら、それだけV確率もアップする。
 4連勝はいずれも完勝。死角らしい死角は見当たらない。滝川助手は「血統的にも奥手なところがあるし成長を待っている状態。まだ全然完成していない」とした上で「それでもこれだけの成績を残しているので、みんな驚いている」と舌を巻く。「中間はテンションを上げないように調教してきた。目いっぱいにやったら、どこまで走るのか。楽しみも不安もありますよ」と期待を込める。
 女傑ウオッカで近年の競馬界を引っ張ってきた角居厩舎。その引退と入れ替わるように、スターダムへの階段を上り始めたヴィクトワールピサ。ライバル17頭の挑戦を受けて立つ形で、堂々ゲートインを迎える。

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2010年4月18日のニュース