【フィリーズレビュー】“亡き父の夢”背負うカレンチャン

[ 2010年3月10日 06:00 ]

 【東西ドキュメント・フィリーズレビュー=栗東9日】競馬ファンは血のドラマに弱い。上岡はあるネタを追って安田厩舎へ。カレンチャンを担当する岩本龍治助手は親の代から厩舎人。父・幸治さんは坂口則厩舎でエイシンバーリン、エイシンサンサンなどを担当した腕利き。その姿は息子にとって目標だった。「すべて“見えている”感じだった。仕事は悔いなく、がモットー。いろいろ知っているのに固定観念を持たず、勉強家でした」

 担当馬を父に見せ、アドバイスを仰ぐこともあったと言う。そして入厩間もないカレンチャンの写真を病床で見せたのが、その最後となった。昨年12月28日に他界。58歳。早すぎた。
 「写真を見て『走るぞ。大丈夫』と言ってくれて心強かった。今回も応援してくれていると思います」
 晴れ舞台を目指してトライアルへ。父の果たせなかった夢、G1制覇を追いかけていく。

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2010年3月10日のニュース