【阪神JF】“抽選組”タガノパルムドール侮れない

[ 2009年12月11日 06:00 ]

角馬場での調教を終え、厩舎に戻るタガノパルムドール

 「第61回阪神ジュベナイルF」の出走馬が10日、確定した。注目は同レース3連勝中の抽選出走組。今年も最終的に6頭が突破したが、中でもタガノパルムドールが侮れない存在だ。強烈な印象を植え付けた前走の新馬勝ち。コンビを組む藤岡康が運も味方につけて大激走だ。

 「よっしゃー!」
 喜びを爆発させた。17分の6という難関の抽選をタガノパルムドールが突破。連絡を受けた藤岡康は自然に声のトーンが上がった。
 「本当によかった。具合はいいですし、デビュー前から期待していた馬ですから」
 1戦1勝。まだ新馬を勝ち上がったばかりと侮るわけにはいかない。過去10年で、3頭がデビュー2戦目のG1挑戦で連対した。06年に新装外回りコースになってからはウオッカ、トールポピー、ブエナビスタと抽選を突破した強運の持ち主が3連勝中。ツキがある者に逆らうべきではない。勝負事の鉄則だ。
 宮師にとって阪神JFは厩舎を開業した97年にアインブライドで制した思い出深いレースだ。当時の鞍上はデビュー2年目の古川。今回も新進気鋭の藤岡康に鞍上を託す。
 チャンスをモノにするだけの態勢にある。9日の追い切りは坂路4F52秒6。10日朝の調整もまたがった藤岡康が好感触を伝える。
 「体は減っていますが、引き締まった感じ。まだ緩い感じだった新馬戦で予想以上に強い競馬をしてくれました。そこからの成長を感じます」
 フルゲートの激戦で、キャリアがマイナスに出る可能性はあるが、あくまで前向きに語る。
 「掛からないし、外めの枠を引ければ…。楽しみです」
 運を味方につけ、一気に頂点へ。楽しみ満載の素質馬に注目だ。

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2009年12月11日のニュース