【阪神JF】シンメイフジ放牧効果大

[ 2009年12月11日 06:00 ]

 【G1ドキュメント 10日】好調な厩舎は見逃せない。安田厩舎は、ここまで2歳戦で延べ8勝。2勝を挙げ、世代を引っ張っているのが阪神JFに出走するシンメイフジと来週の朝日杯FSに出走予定のダッシャーゴーゴーだ。坂田は状態面が気になり、調教スタンドの座席に腰掛けて調教を見守っている安田師にフジの話を聞いた。

 「ここまで順調に来ていますね。素直な気性でデビュー前から素質は高かったけど、この前は勝てるとは思っていなかった」
 前走の新潟2歳Sは大外から豪快な差し切り。圧倒的なパフォーマンスに指揮官も舌を巻いた。
 「それまでは、ファンタジーからここに向かうことも考えていたが、中途半端になると思って直行することに決めた」
 “大物”と認めたからこそ使い込むことをせず、将来に向けて放牧に出し、成長をうながした。結果として背も大きくなり、トモ(後肢)にも力がついた。2歳女王のタイトルに向け、視界は良好。安田師は言葉に力を込めた。
 「ここの結果で来年のローテーションを決める。相手はそろいますが、いい結果を残したいですね」
 10日現在、厩舎として過去最高の37勝。目標としていた40勝も迫ってきた。勝ち星の話題になると、安田師のホオが緩んだ。
 「今年は調子がいいし、2歳も結果が出ている。残り3週で達成したい。G1も獲りたいですね」
 調教師として初G1勝利へ、坂田にも熱い意気込みが十分に伝わってきた。

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2009年12月11日のニュース