【08年・阪神JF】ダービーも夢見たブエナの末脚

[ 2009年12月11日 06:00 ]

 【名牝への登竜門=4】記憶に新しい昨年の優勝馬ブエナビスタの“最大の関門”は、1勝馬同士の抽選だった。「17分の6」の抽選を突破した瞬間、松田博師は「あとは競馬まで無事にもっていくだけ」とニンマリ。その言葉通りの圧勝だった。

 道中は後方16番手を悠々と追走。直線は大外に持ち出すと、豪快に突き抜け、2着ダノンベルベールに2馬身半差。95年優勝の母ビワハイジとの母娘同一G1制覇を、あっさりと成し遂げた。安藤勝は「男馬とやってもやれる」と絶賛。同師は「獲れるものならすべて獲りたい。牡馬と対決?登録料を払っていただければ、もちろん行きますよ」と目尻を下げた。
 今年に入り、結果的に“牡馬3冠”の挑戦はなかったが、桜花賞&オークスで2冠達成。札幌記念2着で凱旋門賞を断念後も秋華賞2着、エリザベス女王杯3着と1年を通して活躍した。そんな新女傑が09年最終戦に選んだのが有馬記念。熱血指揮官にダービーも意識させた彼女が、どんな戦いを見せてくれるのか?=終わり=

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2009年12月11日のニュース