【オールカマー】3連覇祭りだ!ゴッホ!ゴッホ!ゴッホ!

[ 2009年9月28日 06:00 ]

<オールカマー>逃げ切って3連覇を達成したマツリダゴッホ

 一流古馬が集結した中山メーン「第55回オールカマー」は、3番人気マツリダゴッホが見事な逃げ切りで丸1年ぶりの復活V。オールカマー3連覇の偉業を成し遂げた。

【オールカマー
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 さすがはノリだ。中山の鬼マツリダゴッホが見事な復活。燃えないわけにいかなかった。横山典は積極的に手綱をしごき、大外15番から積極的にハナへ。前半5F61秒0の絶妙のスローペースに落とした時点で勝負あった。1頭で悠々と4コーナーを回り、終わってみればドリームジャーニーに2馬身差の完勝。これでオールカマー3連覇。史上4頭目の同一平地重賞3連覇の偉業だ。

 「3連覇?馬がコースをよく知っている。中山だと違うね。いろいろ考えたけど、ひらめきました。(前半5F)61秒0?この馬場を考えれば遅いでしょ」

 これで中山は12戦8勝。会心の勝利に、横山典は喜びを爆発させた。ウイナーズサークルの馬上では3連覇を示す“3本指”を突き上げ、歓喜のデットーリジャンプ!!通算559勝を挙げた元騎手の父・富雄さん(享年70)が18日に他界し、週初めの22日に告別式を済ませたばかり。言葉に出さずとも、自らの腕で弔いVを誓っていた。

 「最大の勝因は気分良く行ってくれたことだね」。国枝師も真っ先に横山典の好騎乗を称えた。16年連続、サンデーサイレンス産駒Vのおまけまで付いた。「体重は札幌記念(9着)と変わっていなかったが、自分の競馬で前に行けると強い。今後?G1・3戦はきついから、最終的には有馬記念。有馬だけでもいい気持ちだけど、昨年もジャパンCで4着に頑張ったので同じ路線かな」。指揮官はジャパンC(11月29日、東京)→有馬記念(12月27日、中山)に絞り、2度目のG1制覇を目指す。

 「中間はあまりいい状態と感じていなかったが、よく立ち直ってくれた。前走は鼻出血の影響とかいろいろあったけど、まともに走ればやっぱり強い。きょうは体も戻っていなかったし、まだまだ良くなると思う」と横山典。名手と東の正横綱ゴッホ。大舞台に欠かせない名コンビが、秋のG1を沸かせる。

 ▼マツリダゴッホ 父サンデーサイレンス 母ペイパーレイン(母の父ベルボライド)牡6歳 美浦・国枝厩舎所属 馬主・高橋文枝氏 生産者・北海道新ひだか町岡田スタッド 戦績25戦10勝(うち海外1戦0勝)重賞は有馬記念、AJC杯、日経賞、オールカマー3勝の6勝。総獲得賞金6億5373万400円(海外含む)。

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2009年9月28日のニュース