飯塚オートで悲劇…永井秀樹選手が事故死

[ 2009年9月28日 06:00 ]

 福岡県飯塚市の飯塚オートレース場で27日、5人の選手が落車する事故が起き、群馬・伊勢崎オートから遠征していた永井秀樹(ながい・ひでき)選手(35)が頭がい骨骨折などで死亡した。

 3000人の観衆が詰めかけるレース場で悲劇が起こったのは午後1時27分発走の第7R・一般戦。スタート直後の左カーブで永井選手の前方を走るバイクがスリップして落車した。そのバイクの後輪が永井選手のバイク前輪に接触して同選手も転倒。走路に投げ出され、よけきれない後続車に次々と乗り上げられた。同選手は出血するとともに意識を失い、同市内の飯塚病院に搬送される際には心肺停止状態になっていた。事故から2時間40分後の同4時7分に死亡が確認された。事故の連絡を受けた夫人が伊勢崎市から飯塚へ向かったが、間に合わなかった。3選手がゴールしレースは成立した。
 オートレースの死亡事故は07年1月2日、川口オートレース場での浅井孝祐選手以来で92人目。2000年以降では4人目。飯塚レース場では99年にトップレーサーだった中村政信選手が死亡している。
 永井選手は97年4月登録の25期で、全日本オートレース選手会伊勢崎支部所属。同期には森且行、永井大介、有吉辰也らがいる。優勝経験はないものの、通算132勝を挙げ、通算獲得賞金は1億5133万4405円。03年にはSG全日本選抜にも出場した。09年前期はB級1位にランクされていた。

 ▼オートレースのクラス 選手はレース成績でクラス分けされ、上位96人がS級、それ以降の224人がA級、さらに下位がB級に所属する。各級の順位は数字で表され、B1の場合はB級1位

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2009年9月28日のニュース