ベルベール価値ある52秒1/阪神JF

[ 2008年12月11日 06:43 ]

<阪神JF>濃霧の中を坂路で追い切るダノンベルベール

 【独断・栗東追い切り】3戦無敗の小倉の女王デグラーティアが先週に続いてDWコースで2歳新馬を追いかける意欲的な攻め。直線であっさりとらえると最後は5馬身近く引き離しての独走ゴールとなった。手応えの良さは先週以上。小倉2歳S当時もこのような調教スタイルでゴール前鋭く切れた印象ながら3カ月を経て、力強さも加わっている。ここでも主役級の1頭だろう。

 注目の黄菊賞勝ちジェルミナルは芝コースで古馬オープンのサイボーグと互いに余力を残しての併せ馬。1馬身半差で先んじたのはジェルミナルだった。切れた印象はなくとも馬体の良さがひときわ目につく。この上昇ぶりは軽く扱えまい。
 この2頭さえしのぐほどの迫力を見せたのが抽選待ちの1勝馬ブエナビスタだ。DW6F地点で1秒8先行させた2頭を追ってゆっくりとスタート。3F標識でまだ1秒あった大差を直線で一気に縮めラストの軽い仕掛けだけで1馬身先着を果たした。やはり並の器ではあるまい。抽選クリアなら、主役に取って代わる可能性がある。
 レディルージュはCWコースで内から際どく先着して相変わらずの勝負強さをアピール。ワンカラットは芝で1馬身半差先着のきびきびとした走り。栗東で調整中の関東馬ダノンベルベールは馬場のいい朝一番のコース入りとはいえ、3F目に11秒9の超高速ラップを計時して持ったままのゴール。テンの入りが14秒9とスローだっただけに4F全体の52秒1は価値がある。このスピードは何とも脅威。首位争いは必至だろう。イナズマアマリリス、ショウナンカッサイも好気配。ともに坂路追いでは地味に映るタイプながら馬体をふっくら見せていた。

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2008年12月11日のニュース