ドリスカの能力は天井知らずなのだ/JDD

[ 2008年7月8日 06:00 ]

東京ダービー馬ドリームスカイ、が交流G1のJDDでも大駆けを狙う

 個性派がそろった3歳ダート王決定戦「第10回ジャパンダートダービー」は、9日に東京・大井競馬場のナイターでフルゲート16頭が激突する。南関クラシック・東京ダービーを制したドリームスカイは、さらに上昇気配で強力JRA勢を迎え撃つ。また、ダート4戦無敗サクセスブロッケンが日本ダービー18着からの巻き返しを期して地方初登場。白毛初の重賞制覇を果たした関東オークス馬ユキチャンにも注目が集まる。

 ドリームスカイが南関東No・1の意地を見せる。東京ダービーではアッと驚く直線一気。10番人気の低評価だったが、2歳時には3連勝し、重賞でも首差2着と活躍していた馬。最高の舞台で復活を果たし大きな勲章を手に入れたのだ。
 例年以上に強力メンバーがそろったJRA勢をはじめ、対戦相手が一変する今回。内田勝義師(53)は「前走はレース展開にも恵まれた。自分で動けないタイプだし、胸を借りるつもりで」と慎重な姿勢を崩さない。それでも狙い通りに進めることができた仕上げ、馬の出来に関しては満足げな表情を見せる。
 1週前追い切りは余裕を持って単走。最終追い切りは併せ馬でしっかり追われた。師は「東京ダービー前とは逆のパターン。絶好調で臨んだ東京ダービー後も回復は早かったが、目に見えない疲れに配慮した。馬場状態(良)を考えても5F63秒3は上々。動きからは、むしろ上積みが感じられる」と語る。
 さらに、注目に値するのが同馬の“性格”。1頭になるとフワッとして力を抜く。相手がいれば本気で走る。「2歳時から常にそういうところがあった。この馬の力を計るには一番いいレース。相手なりに走れるかもしれない」。内田師は東京ダービー初挑戦でタイトルをもたらしたスカイの可能性に望みをつなぐ。鞍上には帝王賞に続き大井3開催連続の大レースVを目指す南関リーディングトップの戸崎。ライバルに先行タイプが多い今回、再び末脚全開の期待が膨らむ。

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2008年7月8日のニュース