万哲 ペガサス“20万超え”再び!/皐月賞

[ 2008年4月20日 06:00 ]

中山競馬場に到着したレインボーペガサス

 桜花賞に続き、波乱必至の牡馬3冠初戦「第68回皐月賞」は20日、中山競馬場でゲートイン。万哲ことスポニチ・小田哲也記者は前売り6番人気レインボーペガサスできさらぎ賞に続く“20万超え”に挑戦だ。

 再び700万馬券が出ても、驚けない難解な皐月賞。同じ馬同士でも勝ったり、負けたりの繰り返し。で、人気は…といえば、直前の成績で左右されているのだから「前走負け組の巻き返し」を狙わぬ手はない。フィリーズレビュー3着(4番人気)で本番は12番人気に急落した桜花賞馬レジネッタから得た教訓?でもある。
 ◎レインボーペガサスは2走前のきさらぎ賞でスプリングS1着スマイルジャック、弥生賞2着ブラックシェルを一度は破った身。しかし、スプリングS7着で立場は逆転してしまった。これが正当な評価なのか?
 (1)参考外の前走 主戦・安藤勝が「イレ込む面があり、無駄なエネルギーを使ってしまう面がある」と分析する難しいタイプ。名手・内田をしても、初騎乗のスプリングSでは掌握できなかったのは仕方ない。しかも、スロー=前残りで差し馬につらい展開。中団で動くに動けず、大外を回って、勝ったスマイルジャックと0秒5差は決定的といえない。上位とは展開が向いたか否かの差が出ただけだ。
 (2)パワー勝負はお任せ!! きさらぎ賞当時の京都の芝は開催7週目で良発表でも荒れた馬場。今回の皐月賞もよく似た舞台設定になりそうだ。というのも、中山の芝は18~19日の大雨の影響が残り、時計がかなりかかっている。仮に良馬場まで回復しても、近年の2分を切る“高速決着”は100%ない。ダートで鍛えてきたペガサスには理想的だ。
 (3)最強パートナーが復活!! 一番の推奨材料は頼れる安藤勝が戻ってきたことだ。スプリングSで騎乗したサダムイダテン(12着)が出走権を逃したのもペガサスには“強運”といえないか。その安藤勝はきさらぎ賞の時も前走も稽古はずっと乗ってきた。「ペガサスは皐月賞を勝つ力を持っている。イレ込む面も改善してきたし、普段も落ち着きが出てきた」と名手は成長を肌で感じ取っている。過去、安藤勝のお手馬だったブラックシェルやサブジェクトではなく、ペガサスの背にいる巡り合わせは、勝負事ゆえに大事にしたい。
 僕にとってはきさらぎ賞◎でゲットした21万円が「08年の重賞最高的中額」の縁もある。夢よ、もう一度!!前に行きたいタイプも多く、スプリングSのようなスローはまずない。人気落ちで他馬からのプレッシャーもない分、時に馬群を大胆に縫える名手の腕がより生きてくる。父アグネスタキオンも躍った1冠目の舞台。ズバッと、きさらぎ賞の再現だ。(小田 哲也)

 ▼今年のきさらぎ賞VTR 1番人気ブラックシェルが出遅れ。メジロガストンが前半5F60秒8の平均ペースで逃げ、直線は横一線の激しい追い比べになった。先行集団から抜け出したスマイルジャックが残り1Fすぎで一度は先頭に立ったが、最終4コーナー7番手のレインボーペガサスが突き抜けて重賞初V。万哲はペガサスの1着固定、30点予想で3連単21万3030円を的中!!

 ◆万哲3連単の狙い 今春の中山はイン有利=先行型優位に推移してきたが、2週連続の雨でラチ沿いを中心に全体的に掘れてきた。軽いスピードや切れを生かす馬に厳しく、問われるのは底力。となれば、似たようなパワー勝負になった京成杯1着馬マイネルチャールズを“3連単圏内”に組み入れたマルチで手堅く射止めたい。▲キャプテントゥーレは母エアトゥーレが仏GI2着があり、パワーを兼備しているのが強み。大穴は荒れ馬場巧者の☆サブジェクト、△ダンツウィニング。外差しでも届く舞台で浮上があれば高配当。(5)(9)の2頭軸マルチで(6)(8)(10)(15)(17)(18)の36点。

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2008年4月20日のニュース