転厩Vだ!ドリパス絶好/AJC杯

[ 2008年1月24日 06:00 ]

AJC杯へ向けて、ポリトラックで追い切るドリームパスポート(鞍上は松岡)

 転厩初戦Vへ万全。「第49回AJC杯」の追い切りが美浦、栗東トレセンで行われた。前走・有馬記念6着後に美浦・稲葉隆一厩舎へ転厩したドリームパスポートが、新コンビの松岡正海騎手(23)を背にしなやかな動きを披露。新天地での重賞Vへ、確かな感触をつかんだ。

【アメリカジョッキークラブC(G2)
調教タイム


 同期メイショウサムソンと何度もしのぎを削ってきたドリームパスポート。その実力の片りんが見えたのは、残り200メートルを切ってからだった。序盤は馬と呼吸を合わせるように慎重に乗っていた松岡が、手綱を通してわずかにゴーサインを出した。瞬時に手前(軸脚)を替える。ストライドが変わった。四肢をしなやかに伸ばす。滑らかにスピードに乗る。低い重心、競走馬の手本のようなフットワーク。ラスト1Fは楽々と12秒0。車でいえばまだ3速くらい。これで極限まで噴き上がったら…。移籍初戦に期待が膨らむ追い切りだった。
 「サッと乗ってこいの指示。引っ掛かることなくスムーズに乗れた」。調教で2度目の騎乗となった松岡も満足そうだ。若手のホープが強調したのは“調教より実戦タイプ”という点。
 「併せるとファイトをむき出しにするし、レースに行った方がいい面が出る。調教より競馬の方が反応がいいと(松田博厩舎で調教を担当していた)高田潤さんが話していたが、僕もそう思う。オンとオフがしっかりしている」
 先週、松岡が乗って京成杯を制したマイネルチャールズのように混戦で燃えるタイプ。先行して早めに脚を使ってしまうより、道中はじっくりと闘志をタメ込んだ方がいい。同じくファイトを表に出すタイプの松岡との相性は抜群のはずだ。「レースでは後ろから行きたい。折り合いひとつだが、普通に乗れば負けないんじゃないか」と自信満々だ。
 稲葉師も「(時計が)速過ぎるがまあまあだろう。松岡も“グッド!!”と言っていた。実績が分かっている分、戦いやすいよ」と、ほぼ手の内に入れた様子。先週の京成杯に続く稲葉師&松岡による重賞連勝が、はっきりと見えてきた。

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2008年1月24日のニュース