NHK会長 ネトフリでの世界配信「ネトフリからの要望で検討」「我々が目指す国際展開力に最も沿うもの」

[ 2026年5月20日 17:31 ]

NHK・井上樹彦会長
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 NHKは20日、コンテンツの海外展開強化するため、大河ドラマや連続テレビ小説、ドラマ10などで放送した過去の人気コンテンツ計19作品を順次世界配信することで米動画配信大手「Netflix」(ネットフリックス)と合意したと発表した。

 この日、東京・渋谷の同局で行われた定例会見に出席した井上樹彦会長は「外部プラットフォームからのNHKコンテンツの配信に対する要望が近年、継続的に増えてきてまして、NHKとしてもより多くの方々にコンテンツの価値に触れていただく機会を広げていきたいという観点から、こうした大手配信事業者との連携を一つの大きな選択肢として検討してきた」と説明。「今回ネットフリックスでの配信は同社からNHKコンテンツの提供について要望いただいたということを契機に、局内で検討した結果、実施することにしました」と配信決定の経緯を明かした。

 「この選択が我々が目指している国際展開力に最も沿うものだと判断した」と自信を見せた。

 ネットフリックスについて「世界各国でこれだけ幅広く視聴者に利用されているプラットフォーム。まさに国や国境を越えて作品が届けられる環境が整っている」と評価。「言語対応とか字幕制作なども高い対応力を現時点で備えている。国際的な視聴環境の中に日本で製作された、つまりNHKのドラマ作品がそこに入っていくことは世界規模の視聴文化の中にNHKのドラマが加わっていくということ。非常に貴重な節目の機会」と期待を寄せた。

 今回は各言語へのローカライズはネットフリックス側が手掛ける。井上会長は「NHKで自信を持って作ったコンテンツが世界に向けてローカライズというか、それぞれの言語に翻訳される。内容そのものが変わるわけでは全くないので、幅広く世界中に見ていただくということを最優先して今回判断した」と説明。「NHKのコンテンツの価値が損なわれることは全くなくて、むしろ世界への配信ということで、むしろその意義のほうが大きいと考えております」と見解を示した。

 今回の決断は「我々はあくまでも日本のコンテンツ産業の中核、NHKとして、日本のこのコンテンツの強さというか魅力をもっと世界に打ち出していきたい。韓国などの国際展開力に比べて明らかに、日本は出遅れていたり、ちょっと物足りなかったりするので、こうした国際展開網を使って、日本のコンテンツの魅力を知ってもらうことが第一じゃないかというふうな考えが非常に我々強い。それがもう最大の目的」と強調。金銭的なメリットについては「それによって、副次的な収入は生まれますが、NHKの場合はこれによって、経営の足しというか、糧にしようということではなく、コンテンツ競争の中で、コンテンツ、ドラマの質もどんどん上がってきている。そこにまた、投資をかけたい。で、その財源として期待をするという考え方はあります」と話した。

 配信は6月22日から順次開始となり、配信地域は日本国内を含む世界となる。2026年度で連続テレビ小説「まんぷく」(2018年)、大河ドラマ「軍師官兵衛」(2014年)、ドラマ10「昭和元禄落語心中」(2018年)、プレミアムドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」(2023年)、ドラマ10「宙わたる教室」(2024年)、ドラマ10「東京サラダボウル」(2025年)など19作品の提供を予定している。タイトルについては「要望があった中から」選定されたとし「26年度まではタイトルは決まっているが、27年度以降も継続して配信していく予定」と説明した。

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