漫画家・つげ義春さん死去 88歳 「ねじ式」などシュールな作風で日本漫画界に影響

[ 2026年3月27日 18:15 ]

つげ義春さん
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 漫画家のつげ義春(つげ・よしはる)さんが3日に誤嚥(ごえん)性肺炎のため亡くなった。88歳。出版社「筑摩書房」が27日、X(旧ツイッター)で発表した。葬儀は親族のみで執り行われたという。

 「【訃報】漫画家のつげ義春さんが2026年3月3日、誤嚥性肺炎のため逝去されました。88歳でした。ご遺族からのご連絡を受けここにお知らせいたします」と報告。「筑摩書房では、マンガの歴史を変えた名作やエッセイを集めた『つげ義春コレクション』等を刊行させていただきました。謹んでお悔やみ申し上げます」と追悼した。

 筑摩書房は投稿した文書の中で、「あまりに突然の訃報で、筑摩書房一同、深い悲しみに沈んでいます。謹んでお悔やみ申し上げます」と悲しみを吐露した。

 遺族のコメントも掲載された。「公の場に出ることを好まず、静かに暮らしていた父ではありましたが、家では毎日家族と食卓を囲む、家族想いの人でもありました」と回想。「また、シュールな作品からリアリズム作品、夢や旅を題材にしたものまで、幅広いジャンルを描き分けることのできる、稀有な漫画家であったと思います」と功績をたたえた。

 「これまで父の作品を大切にしてくださった皆さまに、心より感謝申し上げます」と感謝。「そしてこれからも父の作品を読み続けていただけましたら、父にとりましてこの上ない供養となるものと存じます」と記した。「なお、誠に勝手ながら、遺族の信条をお汲み取り頂き、ご取材等はご遠慮くださいますようお願い申し上げます」と呼びかけた。

 つげさんは、1937年東京都生まれ。小学校卒業後、メッキ工場などで働き、54年に漫画家デビュー。雑誌「月刊漫画ガロ」で「沼」「ねじ式」「紅い花」などを発表。シュールな作風で日本漫画界に大きな影響を与えた。漫画家の水木しげるさんのアシスタントをやっていたことでも知られる。「つげ義春 夢と旅の世界」ほか一連の作品により、17年に日本漫画家協会賞大賞を受賞。24年には旭日中綬章を受賞した。海外での評価も高く、20年にアングレーム国際漫画祭で特別栄誉賞を受賞した。

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