【王将戦第7局】藤井聡太王将 低下した自身への信頼、大一番で回復を示すか

[ 2026年3月25日 19:09 ]

<第75期王将戦第7局第1日>熟考する藤井聡太王将
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 藤井聡太王将(23)=名人など6冠=が永瀬拓矢九段(33)を挑戦者に迎える第75期王将戦(特別協力・スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社)7番勝負第7局は25日、大阪府高槻市の関西将棋会館で第1日が指され、先手・藤井による57手目▲3五歩の突き出しに永瀬が2時間54分の大長考。58手目を封じて終了した。

 藤井が1勝3敗のカド番から連勝してタイに戻した。8冠中4つある7番勝負でのフルセットは19年度王将戦以来6年ぶり。立会人の桐山清澄九段(78)は「2人のライバル関係の上でも大きな将棋です」と解説した。

 ここまでの対戦成績は藤井の35勝15敗。そしてタイトル戦では藤井の6シリーズ全勝。待望の王手から連敗した永瀬だが、「ここで1勝すれば流れが変わることはある」。名人戦、王位戦に続く今年度タイトル戦の最多カード。いわば頂上決戦の最終局を迎えた。

 もちろん藤井にとっても大きな将棋であることは間違いない。一時、増田康宏八段(28)の挑戦を受けるダブルタイトル戦の棋王戦5番勝負でも1勝2敗とカド番へ追い込まれ、「結果、内容がいずれも良くなかったということで、自分自身への期待、信頼が低下するところがある。気持ちの有り様にも影響してくるところはある。それはコントロールできればいいが、ある程度は避けられないことなのかなと思う」。自らの読みへの確信があるから、さらに読みを重ねていける。読みの質量で他を圧倒してきたからこそタイトル戦初出場の20年度以降築けた1強。棋王戦は2勝2敗、王将戦は3勝3敗とタイへ追いつけたことで、「(王将戦第6局は)急所の局面で時間を使って考えることはできた」。復調とまではいかなくても、一定程度示した手応えをより確かにするための分水嶺の将棋となった。

 振り駒の結果、先手になり得意戦法の角換わり腰掛け銀を選んだ。中段に角を設置し合った後、49手目▲4七金。永瀬に攻めを催促すると△5七桂成以下、再度角交換となり桂得で封じ手を迎えた。

 「藤井王将には実利がある。(永瀬に)いい次の手があれば…」。桐山は永瀬の封じ手に注目した。2日目も同所で午前9時から再開される。

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