「阿久悠さんありがとう!」シンガーソングライターの伸太郎がデビュー30周年ライブで感謝の熱唱

[ 2026年2月14日 22:20 ]

観客の拍手に手を振って応える伸太郎(撮影・柳内 遼平)
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 山梨県出身のシンガーソングライターとして活躍する伸太郎(51)が14日、甲府市内のリッチダイヤモンド総合市民会館でデビュー30周年ライブ「30th Anniversary Live Becomes Reality」を開催した。

 チケットは完売し、満員の観客で埋まった会場は、伸太郎の熱唱に沸き、そしてラジオパーソナリティーとしても活躍する彼ならではの軽快なトークで笑いに包まれた。

 ライブ終了後、取材に応じた伸太郎は「30年続けたのではなく、皆さんの支えがあって続けさせてもらえた。それを心から実感したライブでした」とファンへの深い感謝を口にした。ステージ上からはファン一人ひとりの顔が見えたと言い「ありがとう、と心の中で伝えながら歌っていました」と万感の思いを明かした。

 高校時代は山梨学院の野球部で白球を追い、甲子園出場を目指した元高校球児だ。その夢は選手としてはかなわなかったが、人生は偉大な作詞家との出会いによって大きく動いていく。

 野球の才能を上回る抜群の歌唱力を知っていた当時の監督に紹介されたのが、数々のヒット曲を生み出した稀代の作詞家の故阿久悠氏だった。歌声を聞いた阿久悠氏はその才能を認め「シンガーソングライターになりなさい」と力強く背中を押した。そして、スポニチ本紙に「甲子園の詩(うた)」を連載していたことでも知られる同氏は「君は野球の中で全てを学びなさい。野球には人生の全てが詰まっている」という金言を伸太郎に贈った。

 教えに則り、山梨学院卒業後は音楽の勉強に励みながら母校野球部のコーチとして後輩たちを指導し、甲子園出場に貢献。選手として、指導者として野球をやり切った後、シンガーソングライターとして本格的に始動。96年に自主制作シングル「GET YOUR DREAM」をリリース。富士山をテーマにした楽曲「白い風」はソルトレークシティオリンピックの全国民放ラジオ統一テーマソングに採用されるなど活躍を続けた。その後もテレビ出演、MC、ラジオパーソナリティーと多分野で才能を発揮。25年には山梨県警初の「やまなし防犯大使」に就任した。

 阿久悠氏の言葉は、時を経てさらに深みを増した。23年の選抜大会では長女の日瑚(にこ)さんがマネージャーを務める母校の山梨学院が甲子園初優勝を達成。親子二代で野球部を通じ、人間としての基礎を磨いた伸太郎は「本当に野球の中に僕のすべてがあった。阿久悠先生に心から“ありがとう”と伝えたいです」と思いを馳せた。

 デビュー30周年という大きな節目を迎えた伸太郎だが、その歩みを止めるつもりはない。「僕の歌やラジオを聞いてくれた人たちが笑顔になる。そんな人生をこれからも歩んでいきたい」。野球部で培われた情熱は陰りを知らない。恩師・阿久悠氏の思いを胸にこれからも歌い続ける。

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