尾上松緑 息子の左近襲名前最後の舞台で“息子討ち” 「ちょうど良く生まれ変われる」と期待

[ 2026年2月13日 18:00 ]

公演への思いを語った出演者たち(左から)中村隼人、中村時蔵、尾上松緑、坂東巳之助
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 歌舞伎俳優の尾上松緑(51)が13日、都内で「三月大歌舞伎」(3月5日初日、東京・歌舞伎座)の取材会に出席した。夜の部「通し狂言 三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)」では、息子の尾上左近(20)と共演。5月に左近は三代目尾上辰之助を襲名し、本公演が左近として最後の舞台となる。

 同作は3人の盗賊の数奇な人生を描く古典の名作。終盤に左近演じる役を斬り殺す役柄の松緑は「最後の舞台で死ぬので、5月は辰之助としてちょうど良く生まれ変われるのではないか」とユニークな表現で息子に期待を寄せた。

 中村時蔵(38)からは「(松緑)兄さんは結構左近に怒っていた。時々(左近は)廊下で泣いていましたよ」と左近の幼少期に見せていた厳しい父の顔も暴露された。その上で松緑は「そんな辰之助襲名ですよ」と柔和な様子で語った。

 時蔵は父に対抗心を燃やした。夜の部でお嬢吉三、昼の部「通し狂言 加賀見山再岩藤(かがみやまごにちのいわふじ)」で二代目尾上を演じる。昼の部では父の中村萬壽(70)とダブルキャストで役を勤める。「絶対に負けない!強い気持ちで臨む。1月に(「鏡山旧錦絵」中老尾上を)勤めましたので、それが良い方向に働けば」と気合を入れた。

 「父とは全く役について話はしていません。こちらも手の内は明かさないです。でも多分父は初代を意識して勤めると思う」と語り、笑いを誘った。

 坂東巳之助(36)は昼夜ともに松緑とダブルキャストを勤める。昼の部では岩藤の霊と鳥井又助の2役を演じる。岩藤の霊はコロナ禍の時に、2週間ほど代役で勤めた経験がある。「コロナ禍での時間短縮しての上演で本役は又助でした。書き換えた台本でしたので、又助の方が全く別物でした。本役では又助が2度目となるのですが、又助の方が初役といっていいのではないかと思います。姿、形から全く違うものになる」と予告した。

 「そのあたりもしっかり松緑のお兄さんに学ぶ。又助に関しては仕事も多いので、しっかりと教えていただく」とした。

 会見にはお坊吉三を演じる中村隼人(32)も出席した。

 またこの日、「團菊祭五月大歌舞伎」の演目も明らかとなった。夜の部に三代目尾上辰之助襲名披露狂言として「鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)」より「菊畑」が上演されることなどが発表された。同演目の中で口上が行われる。

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