池松壮亮 作り上げる「池松秀吉」過去のイメージ離れ「“1人の人間”に戻したい」大河「豊臣兄弟!」出演

[ 2026年1月10日 05:30 ]

ポーズを決める池松壮亮(撮影・五島  佑一郎)
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 俳優の池松壮亮(35)が、4日に始まったNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(日曜後8・00)で人懐っこく人たらしな豊臣秀吉を痛快に表現している。多くの名優たちが演じてきた役だけにプレッシャーも大きいが「キャラクター化した秀吉を“1人の人間”に戻したい」とオリジナルな秀吉像を作る覚悟を明かした。

 「オファーが来た時は困ったなぁと。ふだんボソボソと話す僕ですし、自分にできるのか不安はありました」

 それでも初回で一気に視聴者を引き込んだ。屈託ない笑顔でお調子者。泥だらけの貧しい足軽だが出世欲に満ちあふれている。そしてふと見せる残酷さ――。場面ごとに変わる豊かな表情で秀吉の愛嬌(あいきょう)や狂気を表現してみせた。寡黙な役やポーカーフェースの役を演じる機会が多い池松にとっても新たな挑戦だった。

 初めての映画出演は2003年の「ラストサムライ」。18年には映画「斬、」で主演を務めるなど時代劇とともにキャリアを歩んできたが、大河は07年の「風林火山」以来19年ぶり。「ほとんど初めての感覚で、いかに大河が特別なものか実感しています。両親や祖父母も大喜びしている」と周囲からの期待も背負っている。

 過去、大河で秀吉役は緒形拳さん、竹中直人(69)らが演じてきた。中でも池松が度肝を抜かれたのが1987年の「独眼竜政宗」の勝新太郎さんの芝居。「ご本人が戦国を生き抜いているようで恐ろしかった。凄すぎて、2話ほど見てもう映像を見るのはやめました」とあえて過去の秀吉像から離れた。

 参考にしているのは司馬遼太郎さんの「新史太閤記」。人たらしの秀吉が知恵を用いて成り上がっていく過程を描いた小説で「自分の心に凄くフィットした」。今ではバイブルとして肌身離さず持ち歩いている。

 そうして作り上げる池松の演技も長く演じられてきた秀吉の歴史に残るだろう。「これまでたくさん語られてきた秀吉のバトンを受け取り、未来に託す一手になれたら」。天下を目指す青春活劇が幕を開けた。(吉澤 塁)

 【NHK大河ドラマ 豊臣秀吉アラカルト】

 ▽緒形拳さん 1965年「太閤記」で大河ドラマ史上初の秀吉役を熱演。大河初出演作にして出世作となった。78年「黄金の日日」では信長役・高橋幸治とのゴールデンコンビが復活。

 ▽勝新太郎さん 87年「独眼竜政宗」に出演。渡辺謙演じる伊達政宗との緊迫の対面シーンは名場面として有名。

 ▽竹中直人 主演した96年「秀吉」では明るくエネルギッシュな秀吉像が話題に。14年「軍師官兵衛」でも秀吉役。

 ▽佐々木蔵之介 20年「麒麟がくる」で長谷川博己演じる主人公・明智光秀のライバル役。うさんくさいセリフ回しが特徴。実家の酒造は聚楽第跡地にあり、公私ともに秀吉に縁がある。

 ▽ムロツヨシ 23年「どうする家康」での怪演が「怖すぎる」と評判。大河ドラマ史上“最恐”とも称された。

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