「あんぱん」から朝ドラ恒例エンドカードなし「怖くもある」たった5秒も…チーフ演出語る“3つの効果”

[ 2025年12月30日 11:22 ]

連続テレビ小説「あんぱん」のメーンビジュアル(C)NHK
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 女優の今田美桜(28)がヒロイン、俳優の北村匠海(28)が相手役を務めた今年度前期のNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は30日、総集編(前7・20~10・16)が4部構成で放送された。本編最終回(第130回・9月26日)から3カ月。涙と笑い、感動の日々がよみがえった。チーフ演出の柳川強監督に「エンドカードなし」の効果を聞いた。

 <※以下、ネタバレ有>

 「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズなどのヒット作を放ち続ける中園ミホ氏がオリジナル脚本を手掛けた朝ドラ通算112作目。国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかし氏と妻・暢さんをモデルに、戦争に翻弄されながら激動の時代を生き抜き、「逆転しない正義」にたどり着く柳井夫妻、のぶと嵩の軌跡を紡ぎ上げた。

 今作は、毎話オンエアの最後に流れる朝ドラ恒例の視聴者投稿コーナー「エンドカード」がない異例の試みを敢行。制作統括の倉崎憲チーフ・プロデューサーは「5秒(エンドカードの表示時間)とはいえ、たった15分の朝ドラにおいては貴重な尺ですから、ドラマ本編に足すことで、より豊かな表現、物語を視聴者の皆さまにお届けしたいという思いです」と狙いを説明。ついに想いが通じ合った原豪(細田佳央太)と朝田蘭子(河合優実)が夜汽車に揺られた第29回(5月8日)、若松のぶ(今田美桜)が焼け野原に呆然と立ち尽くした第60回(6月20日)など、ラストの余韻をもたらした。

 柳川監督も「物語への没入感」「編集(表現)の幅と奥行き」と視聴者・制作者双方のメリットを語り、さらに“第3の効果”を挙げた。

 「一番大きいのは『あさイチ』(月~金曜前8・15)の“朝ドラ受け”への“直結”だと思います。画面が『あさイチ』に切り替わったその瞬間の、博多華丸・大吉さん、鈴木奈穂子アナウンサーの反応で没入感が分かります。画面を食い入るように見ていたのか、ただただ圧倒されていたのか、感動していたのか、何?この回と疑問を持ちながら見ていたのか…。5秒間の“取り繕う時間”がないので、その回の伝わり方がダイレクトに分かります。如実なので、反面、怖くもあるのですが…(笑)」

 思わず膝を打つ視点。“エンドカードなし”は放送中の今年度後期「ばけばけ」でも継続されている。

 この日は総集編に続き、スピンオフドラマ全4話(前10・22~11・22)もオンエア。ロックバンド「Mrs. GREEN APPLE」のボーカル・大森元貴が好演した作曲家・いせたくや役を主人公とした特集オーディオドラマ「さいごのうた」も制作され、NHK―FMで来年1月3日(後10・00~10・50)、NHK―R1で来年1月13日(後9・05~9・55)に放送される。

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